
初級 電気電子分野の製品開発における「数学」と「物理」の基礎を理解する必要性
セミナー概要
本セミナーでは、電気・電子分野の製品開発において、物理や数学の基礎知識がどのように関わっているかを学びます。設計段階でこれらの知識を直接使う場面は多くありませんが、シミュレーション結果の判断や不良解析など、開発の各段階で重要な役割を果たします。また、物理や数学は「ただの勉強科目」ではなく、現象を理解しモデル化する力、数式で表す力、検算や近似といった判断力として、技術者が使いこなすべき道具です。
本セミナーでは、それらの知識が柔軟な問題解決力(対応力の引き出し)として活かせることを紹介します。
開催日 |
2025年09月17日(水) |
時間 |
13:00~14:00(開場12:45~) |
対象者 |
・電気・電子関連の(初級)技術者 ・ご自身の事業分野の製品開発で有用なスキル形成を考えている人 |
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開催方法 |
Zoom (ウェビナー) |
セミナー内容
1 |
物理と数学を再勉強したくない理由 |
・物理、数学の公式、回路解析は実務では使わない? | |
・忙しいのに、物理や数学を再勉強する意味はあるのか? | |
2 |
製品開発に必要なスキル |
・電子回路の設計フロー | |
・現場における電子回路設計とは | |
3 |
CADシミュレーションにおける基礎知識の必要性 |
・回路シミュレーションに必要なスキル | |
・回路シミュレーション(最適化)に必要なスキル | |
・電磁界シミュレーションに必要なスキル | |
・熱シミュレーションに必要なスキル | |
4 |
不良解析で物理・数学のスキルが必要になる場面 |
・不良現象をモデル化する | |
・データを分析して傾向を見抜く | |
・原因となるパラメータの影響を評価する | |
・シミュレーションや逆解析を行う | |
・不良のメカニズムを説明する | |
5 |
物理や数学を再勉強するメリット |
・論理的思考の能力や対応力の向上 | |
・「機械的に暗記した」基礎知識を「深く」理解する | |
6 |
最後に |
・物理と数学の再勉強のすすめ | |
・コガクの研修コース一覧 | |
7 | 質疑応答 |
到達目標
電気電子分野の製品開発で必要となるスキル形成と、「物理」と「数学」の知識との関係が理解できる。
講師プロフィール
前多 正
1983年 豊橋技術科学大学電気電子工学専攻修了、同年、日本電気株式会社入社。
1999年 同社光無線デバイス研究所主任研究員、2006年 同社デバイスプラットフォーム研究所主幹研究員。2010年 ルネサスエレクトロニクス株式会社を経て、2015年より芝浦工業大学電子工学科教授、2024年退職。
2005年~2010年International Solid State Circuit Conference (ISSCC)ワイヤレスプログラム委員、2018年電子情報通信学会英文論文誌(A)小特集プログラム編集委員長などを歴任。
専門は、アナログRF回路設計。
著書は、RF集積回路の設計手法、高速デジタル信号伝送回路の設計と評価法(以上、科学情報出版)、アナログ電子回路、ディジタル電子回路(以上森北出版)
セミナーお申込みに関する備考
●本セミナーは、申込者限定の動画配信が後日ございます。●
当日参加できなくなった場合でもセミナーと同じ内容を動画で視聴することができますので、安心してお申込みください。
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