
初級 入門 ゼロから学ぶEMC技術
セミナー概要
全ての電子機器の開発に必須となる技術であるEMCについての入門セミナーです。EMCとは「電磁両立性」といい、電磁波の発生を低減する対策と同時に、電磁波を受けても障害を起こさないという考え方です。
本セミナーは、電気・電子回路の入門者・初心者や、電磁妨害・EMCを大まかに理解したい方に向けて説明します。
近年の電子機器は、内部の動作速度がギガヘルツに達するなど非常に高速になっており、このような状況では、プリント基板上の導体すべてが電磁波を放射するアンテナのように振る舞うようになる可能性があります。すべての電子機器は定められた放射電波の規格を満たさないと出荷することはできません。
セミナーでは、電磁妨害波を発生させないために、どのようにプリント基板を設計すべきなのかを具体的な例で説明します。また、EMC評価技術として電磁放射の程度を測定する設備や装置を紹介します。
開催日 |
2025年09月24日(水) |
時間 |
13:00~14:00(開場12:45~) |
対象者 |
・通信・電気・電子関連の(初級)技術者 ・電磁妨害およびEMC技術をおおまかに理解したい人 | ||
開催方法 |
Zoom (ウェビナー) |
セミナー内容
1.EMCとは何か? |
すべての電子機器に必須、電磁波発生を低減、障害を起こさない「概念」 |
電磁妨害(EMI)と電磁感受性(EMS)を含むEMCについて | |
2.リターン電流 | 高周波の信号配線に沿って発生するリターン電流とは |
リターン電流経路が確保されないと電磁界乱れが発生し、不要輻射が起こる | |
差動伝送は、リターン経路の影響を低減できるが、パターン設計に留意必要 | |
3.電磁放射 |
プリント基板に内在するアンテナ要因とは |
4.電磁波ノイズの測定方法 |
遠方電磁界(電波暗室)、近傍磁界(磁界スキャナ) |
イミュニティ試験(TEMセル)、伝道エミッション試験(LISN) |
到達目標
EMC(電磁妨害EMI、電磁感受性EMS)の概要を理解し、どのようなことで電子機器から電磁妨害波が発生するのかのかのイメージをもつと同時に、評価方法に関する知見をもつ。
講師プロフィール
前多 正
1983年 豊橋技術科学大学電気電子工学専攻修了、同年、日本電気株式会社入社。
1999年 同社光無線デバイス研究所主任研究員、2006年 同社デバイスプラットフォーム研究所主幹研究員。2010年 ルネサスエレクトロニクス株式会社を経て、2015年より芝浦工業大学電子工学科教授、2024年退職。
2005年~2010年International Solid State Circuit Conference (ISSCC)ワイヤレスプログラム委員、2018年電子情報通信学会英文論文誌(A)小特集プログラム編集委員長などを歴任。
専門は、アナログRF回路設計。
著書は、RF集積回路の設計手法、高速デジタル信号伝送回路の設計と評価法(以上、科学情報出版)、アナログ電子回路、ディジタル電子回路(以上森北出版)
セミナーお申込みに関する備考
●本セミナーは、申込者限定の動画配信が後日ございます。●
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