
初級 入門 ゼロから学ぶ高速ディジタル回路
セミナー概要
高速信号が伝搬する回路で信号波形の劣化やノイズが発生する原因が理解できる入門セミナーです。電気・電子回路の入門者・初心者や、高速・高周波回路の問題を大まかに理解したい方に向けて説明します。
電子機器内部の信号周波数がどんどん高くなり、信号波長がプリント基板上の配線の長さや素子のサイズと同程度になると、もはや信号は完全な波として振る舞います。信号が波のようになった高速回路は適切に設計しないと、信号が反射したり、減衰したり、隣の配線との間で信号の漏洩(クロストーク)と呼ばれる現象が発生したりします。
本セミナーでは、信号波形がひずんだり減衰したりする要因について、数式などを用いずわかりやすく説明しますので、高速信号伝送における特徴が電気・電子関連の初級技術者でも把握できます。
開催日 |
2025年09月10日(水) |
時間 |
13:00~14:00(開場12:45~) |
対象者 |
通信・電気・電子関連の(初級)技術者 高速ディジタル信号伝送に関する技術をおおまかに理解したい人 | ||
開催方法 |
Zoom (ウェビナー) |
セミナー内容
分布定数回路とは? |
高周波では素子や配線内の電位が変化する分布定数回路として考える |
信号反射が繰り返されるリンギング現象が発生する | |
シンボル間干渉とアイパターン |
直前に送信された信号のパターンで波形乱れが発生することがある |
高周波損失 |
信号配線の表面しか電流が流れない「表皮効果」が発生する |
「表皮効果」により信号が減衰する導体損が生じる | |
同時スイッチングノイズ |
回路が高速にスイッチ動作すると、誘導電圧が発生して電源が変動する |
クロストークノイズ | 隣接する配線の高速信号で、クロストークノイズが混入することがある |
到達目標
高速ディジタル信号伝送の概要を理解し、どの程度高周波になると信号を波のように扱う必要があるのか理解すると同時に、高速信号伝送における問題である、信号反射、減衰、スイッチングノイズ、クロストークノイズが発生する理由を理解する。
講師プロフィール
前多 正
1983年 豊橋技術科学大学電気電子工学専攻修了、同年、日本電気株式会社入社。
1999年 同社光無線デバイス研究所主任研究員、2006年 同社デバイスプラットフォーム研究所主幹研究員。2010年 ルネサスエレクトロニクス株式会社を経て、2015年より芝浦工業大学電子工学科教授、2024年退職。
2005年~2010年International Solid State Circuit Conference (ISSCC)ワイヤレスプログラム委員、2018年電子情報通信学会英文論文誌(A)小特集プログラム編集委員長などを歴任。
専門は、アナログRF回路設計。
著書は、RF集積回路の設計手法、高速デジタル信号伝送回路の設計と評価法(以上、科学情報出版)、アナログ電子回路、ディジタル電子回路(以上森北出版)
セミナーお申込みに関する備考
●本セミナーは、申込者限定の動画配信が後日ございます。●
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